コンテンポラリーダンサーたちは、いったいどのような経済状況や環境のもとで活動しているのでしょうか。経済状況が大きく異なる3つの国−日本（脱工業先進国）、マレーシア（新興工業国）、カンボジア（発展途上国）−から集まった、新人からベテランまでキャリアの異なる4人のダンサーたちは、受けてきた教育や文化的背景も大きく違います。そうした背景や環境の相違をきっかけに、さまざまな議論やダンスの交換を行い、それぞれ日々の生活の中でどのようにお金をやり繰りし、暮らしとダンスを両立させているのか−アーティストは食べていくために他に仕事もし、作品を作り続けるためにアルバイトもやっている!?−つまり、「あんたのダンス、なんぼするん？」を探ります。『What Price Your Dance』は、アジアにおけるアートのための労働とダンスの経済に光をあてる、コンテンポラリーダンス史上初のレクチャーパフォーマンスです。