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《9日目》1月27日(水)

皆さま、こんにちは。

「What Price Your Dance」の稽古風景をつれづれなるままに綴るべく、稽古場に潜入している、国内ダンス留学@神戸4期生振付家コースの中島由美子です。

本日の稽古は、スタジオ・長田教坊(ながたきょばん)を使わせていただくことに。韓国・朝鮮の踊りや民族音楽の教えの場で、また、チングドゥルという芸能グループの拠点にもなっている、新長田のコリアンカルチャーの聖地です。

スタジオ前に到着して窓から中の様子を伺い、そっと扉を開けて潜入。しかし、こじんまりとしたアットホーム空間のため、Helloと笑顔で挨拶(思い切りバレる)される始末。すわ、潜入失敗か…しかしそんなことはおかまいなしに、壁一面鏡張りのスタジオで踊るでもなく座ったまま、熱いディスカッションを再開する男性5名。商店街から絶え間なく流れ聞こえる音楽も気にならない様子。

どうやら、現在の自分と将来への不安について何を感じているかということを話しているらしく、それをテーマにソップヒープがインプロヴィゼーションで動いてみることに。

ソップヒープは将来への不安が過大なのか、実に直球な不安感の表出ソロを繰り出し、そのリアリティ溢れる表現に飲み込まれ、二次的に不安感に苛まれる一同。「演劇的でtoo much meaning…もっと違う形で不安は表現できるんじゃないか?」うなだれた体勢から身を起こしつつ、次々と言葉を発する砂連尾さん&川口さん&ハオニェン、そして撃沈したまま微動だにしないナイム。

アリ地獄のような負の不安感連鎖を断ち切るため、古典舞踊の一演目を披露してもらうことに。強くしなやかで、指先に至るまでエナジー通う躯体の躍動感と、それを朝飯前かのごとく息ひとつ切らさずやってのけるソップヒープ。

連綿たる古典の威力を目の当たりにして、感嘆の声を禁じ得ない、砂連尾さん&川口さん&ハオニェンのアダルトトリオ。そして、「もっと美味しくなるんちゃうの…?」という、アダルト特有のねっとりとした欲望が顔を出し、怒涛の「We arrange a classic!古典大好き…butもっと自由に!もっと楽しく!」(勝手に命名)へ突入。ここでナイムは、アダルトではないためハオニェンがまさかの早上がりを指示。

ついにアダルト100%となった空間で、川口さんはDon't Think. Feel!とでも言うかのように共にmoving&feelingしつづけ、砂連尾さんは、持ち前の変態性を遺憾なく発揮。ソップヒープに乗ったり舐めたり鳴いてみたりのマニアックプレイを流麗に繰り出していく。こんなの見たらおかしくなっちゃう…でもこじんまりとしたアットホーム空間に逃げ場なし。火照る身体、高ぶる精神、そしてそれらをいい塩梅でクールダウンさせる商店街の館内放送的音楽。ああ、混沌と書いてカオス!

ひとしきり続いた「We arrange a classic!(以下略)」が終了した向こう側、そこには解き放たれた歓びを謳歌する、新・ソップヒープがいました。皆で作り上げていく妙味。ひとりじゃないって〜すてきなことね〜と天地真理だって歌っています。

稽古終了後、スタジオ・長田教坊の趙恵美さん・ご子息キョンくんと一緒に記念撮影。国際交流って〜素敵なことね〜。地元の皆様、ありがとうございます。

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