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WEEKLY NEWS 1st-1

公演へ向けてクリエイションを行っているアーティストへ毎週、プログラム・ディレクターの横堀とクリエイション現場に立ち会っている国内ダンス留学@神戸4期生の振付家コース、中島由美子がインタビューを行います。

今回は第1弾。

ぜひご覧ください。

1.ナイム

横堀(以下、横):神戸滞在は短いですけど、日本及び、新長田の印象はどうですか?

ナイム:マレーシアは暑いから、気候がこんなに寒いのがとっても嬉しいです。

横:一ヶ月大丈夫ですか?

ナイム:オーストラリアから帰ってきたばっかりで、オーストラリアではすごく火傷するくらい日に焼けたので、ここで少し白くならないと。

横:3日間のクリエーションの中で印象的だったことはありますか?

ナイム:タカオとのインプロを今日やったんだけれども、とっても…何ていうか自由な感じでできる。すごく合うと思う。それが3日間の中で良いことだった。

2.ソップヒープ

横堀(以下、横):日本は初めてじゃなかったですね?

ソップヒープ(以下、ソップ):二回目です。

横:まだ、神戸での滞在は短いですけど、日本及び、新長田の印象はどうですか?

ソップ:17日からの滞在なので、まだ3日目です。寒いですね。カンボジアは暑いから。こんなに寒いとは思わなかったから、冬服とか持ってこなかった!この天気はちょっと驚きです。オーマイゴット!ショックです。

横:3日間のクリエーションの中で印象的だったことはありますか?

ソップ:ナイムとはこれまで一緒に作業を進めてきましたが、ここに来て始めて日本人のダンサー2人と作業してみました。とても文化が違うし、その違いがとっても面白いです。今日で、3日間くらいですけど、彼らがどんな人間で、どんなダンスをし、どんなテクニックを持っているのかということを理解しようとしてます。

3.リム・ハオニェン

横堀(以下、横):今日までのリハーサルで何をしましたか?

リム・ハオニェン(以下、ハオニェン):ソップヒープとナイムをオサムとタカオに紹介することを、この3日間で行いました。

ソップヒープとナイムは2014年にプノンペンで、そして2015年にクアラルンプールでのレジデンスで一緒に作業をしているので、その2人はお互いによく知っています。

1年と少し前、2014年の12月にオサムとタカオと一緒に作業しました。

つまり、2014年がプノンペンと神戸で、2015年がクアラルンプールで行いました。

ここ2・3日は、ソップヒープとナイムをオサムに紹介して、その次にタカオに紹介して、明日はいよいよ4人が揃うので、とても興奮しています。

オサムとタカオには経済状況とか、どんなダンスをやってきたかというインタビューをして、二人のバックグラウンドを知ると同時に、ナイムとソップヒープの二人も加えて、インプロをやったりワークショップをしています。

このプロジェクトを最初に考えた時と同じように、お互いの技術とか知識を交換し合う、「交換」というコンセプトを、今も大切にしながらやってみようとしています。

最初の日のオサムと2人(ナイムとソップヒープ)のワークショップは、ウォームアップの方法をお互いに教えて見せ合うということを行いました。

ナイムはコンテンポラリーダンスのウォームアップ、ソップヒープは古典舞踊のもの、理は合気道のもの。

今日はタカオのウォームアップワークショップをやって、その後、ナイムとタカオのそれぞれのダンスを交換し合いながら対話をするというセッションをしました。

オサムが参加した時は、ソップヒープに合気道を教えることも行いました。

そうやって交換し合いながらやっていくと、それぞれが変容して、新しいこと二人人の間で生まれていくということが、やっぱり起きつつあります。

動きの種類が変わっていくというよりは、それぞれの動きの早さとか強さとか、広がりといったクオリティが変容していくのが面白いです。

ダンスだけのことではなくて、それぞれが抱えている経済的状況、例えばプノンペンだったらプノンペンはどういう経済状況なのか、その中でソップヒープはどういった経済状況なのかと。ナイムはナイムで、オサムはオサムで、タカオはタカオで、それぞれの状況というのを説明し、交換し合いながら、ただのダンスの交換だけではなくて、そういうところまで、ひいては考え、知的な「考える」作業のところまで、お互いに影響し合うことができるようなレベルに入っていければいいなと。

横:クリエーションに限らず、わずか数日の中で印象的だったことはありますか?

ハオニェン:お互いにすごく気が合いすぎるところが気になるかも。(笑)カップリングしてみて、とってもマッチング具合が良くて、こんなにうまくいっていいのだろうかと。いいばっかり、そんなバッチリな組み合わせばっかりだったら、むしろ退屈になっちゃうかも。それを心配してます。だからわざとケンカを仕組んで、この人とこの人をケンカさせて…ぐらいの方が面白くなるかも。(笑)パフォーマー同士って、何かこういがみ合う鬼が潜んでいるはずだから、その鬼を誘き出すように…と考えています。

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